態度教育推進事業
その基礎になるのが【態度教育】です。態度教育とは「挨拶」「返事」「履物をそろえる」「姿勢を正す(立腰)」「食事のマナーを身につける」の五つです。このあたりまえ生活習慣、生活環境が目に見えない大切な心(非認知能力や社会性)を育ててくれます。しつけとは「礼儀作法をその人の身につくように教え込むこと」とあり、身を美しく(躾)とも表しますが、愛情のないしつけはただの「押しつけ(強制)」です。子どもたちに関わる大人が愛情を持って、大切な5つの習慣を楽しく身につけることができる環境づくりを推進してまいります。
※自律・・・思考、感情、行動を律することができるという意味で使っています。
笑顔で元気よく自ら挨拶できる子どもに育ってほしいです。
挨拶のポイントは「ながら族」で行うのではなく、立ち止まって身体をその人に向け行うことです。
子どもには「足をそろえて」と指導します。
立ち止まって行うことにより、目の前の人に心が向き、丁寧な挨拶ができるようになります。
「ハイ」という返事はわがままを抑える効果もあります。
自信を持って「ハイ」と返事ができる子どもに育ってほしいです。
ハイの実践で子どもの心のコップが上に向き、素直な子どもに育ちます。
靴をそろえるということは、後片付けと次への段取りの習慣につながります。
整理整頓・清掃・清潔が大切です。
履物指導のポイントは両手を使うということです。
片手でするのではなく丁寧に心をこめて両手で履物をそろえます。
そのことにより物と心のけじめがついていきます。
姿勢を正すと健康にも良いのです。姿勢を正すとは腰骨を伸ばすことです。
つまり、心身共に元気の源が姿勢を正す、腰骨を伸ばすことなのです。
また、正しい姿勢を保つには自分の心と身をコントロールしなければなりません。
わがままをおさえる意志の力も養います。
命をいただくことによって私たち人間は生かされていることを伝えないといけません。
そして食を中心にした前後のしつけも大切です。
前はトイレです。後は歯磨きです。
これをしっかり指導します。
そして、箸の持ち方や手を合わせ「いただきます」の挨拶などの食のしつけもしっかり行います。
食事の手抜きは致命的です。愛情は「食」に表れるといいます。
食事は愛情です。食事は命への感謝です。
豊かで便利な時代でありながら、反対に子どもの貧困率が高く、先進国の中でも高水準です。児童虐待件数は増加し続け、育児ノイローゼなども問題になっています。核家族化と老人向け施設などもあり、親子三代同居家族は珍しくなっています。家族の形態も変わってきました。誰にも気を遣う必要のない生活の気楽さが反対に誰も助けてくれない子育て環境を生み出してしまっています。そして何より心の弱さに拍車をかけています。自分本位なわがままな人間が増大しています。子育て支援、保護者支援も大きな支援課題です。
いつの時代も人間に必要なものは同じです。人やもの、地域を大切に思いやる気持ち。それを育てるための環境づくり、これが【態度教育】です。挨拶・返事・履物をそろえる・立腰(姿勢)・食事のマナー。私たちのNPOでは、この大切な5つのしつけをお伝えすることで地域や家庭教育の支援をしたいと考えています。全国での子育て講演会を始めコミュニケーションセミナーやカウンセリングなど、時代に合った子育て支援を提供しております。
学校教育においてこの知識領域と技術領域はなくてはならならないものですが、幼児期に注目しなければならないのは「もっとしたい」「楽しい」という情意領域です。つまり意欲や好奇心や情熱などの「心」の領域で「人間力」といいます。
人間力のある子どもは「良いこと思いついた!」といって夢中にあそびに取り組む姿が見られます。知識や技術は目に見えて測れますが、大切なものは目に見えない心の領域です。この意欲にあふれる人間力を持った人間を【自律人間】といいます。
今一番学校教育に必要なことは【人間力を持った自律人間の育成】ではないでしょうか。 「心」を鍛える教育ではないでしょうか。それが【態度教育】です。
過去に知識編重の詰め込み型の教育から、個性を重視する「ゆとり教育」を試みましたが、副作用として学力崩壊となり、学習内容は方針転換がされましたが、もう一方の子どもたちの社会性や協調性、人を大切にする心の教育の転換はできておらず、依然として学校のモラル、マナーが崩壊し、いじめ問題や学級崩壊があります。大人も含め自分自身の感情も行動もコントロールすることもできず、他人に迷惑をかけることが増えています。学力は大切です。技術力も大切です。しかし、最も大切なのは【心】を中心にした人間教育がなくてはらないのです。目に見えない力である「感情のコントロール、目標に向かって頑張る力、人と協力して活動する力」などを育て「学びに向かう力、人間性」を育てる教育、それが【態度教育】です。
「職場のモラル、マナー」では、1日10分間の朝礼で、態度教育を実践し、明るく元気に一日のスタートを切り、社員が一丸となって同じ方向を向き仕事に取り組んでいます。また、毎月の目標を明確にし、その目標に対し毎日振り返りをすることで改善を行っています。一日一つの改善は、1年続けると大きな成果となります。さらに心理学研修を定期的に行うことにより、自己の思考・感情・行動を知り、自己理解、自己成長に役立てています。組織マネジメントの基本は「人材育成」です。社員教育、研修に力を入れ、時間と情熱をかけ、立派な人材を育成していきましょう。